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君の名は。考察:入れ替わりと彗星の関係

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この記事は前回記事の続きですが、この記事だけでも楽しめるようにしております。

 

前回、『君の名は。』においてタイムパラドックスの危険性があると指摘しました。

それに伴い、いくつか疑問点が生まれているので、今回は『君の名は。』を考察しながら疑問を解消していこうと思います。

※この記事はネタバレを含みます。

 ↓過去記事はこちら↓

 

nakanocan.hatenablog.com

  

おさらい

『君の名は』とは

 おさらいです。前記事を読んだ人は次の項目からどうぞ!

君の名はとは2016年度日本で最もヒットした映画で

日本映画での興行収入ランキングでは千と千尋の神隠しについで第2位となっております。

ちなみに予告編はYouTubeの2016年日本で投稿された動画の中で最も再生された動画となりました。

ということで予告編をどうぞ!


「君の名は。」予告

まるで、夢の景色のように美しい映像と

大人から子供まで、普通の人からアニメ好きな人まで

幅広い層に受け大ヒットにつながりました。

 

物語の核

この物語の核となる部分は『入れ替わり』という現象です。

瀧と三葉が入れ替わることで物語が展開するのですが、この入れ替わりには仕掛けがあり、入れ替わる時系列が違います。

具体的には三葉は3年後の瀧と入れ替わる事となります。

つまり、瀧にとっては3年前に戻ることになり、

三葉にとっては3年後に進む事になります。

このタイムスリップが物語と大きく関係しています。

 

『入れ替わり』現象の性質

『入れ替わり』は必ず睡眠中に起こります。

そして、意図して入れ替わることが出来ない。

という側面をもっています。

睡眠中に起こるが、いつ起こるかコントロールできないという性質をもっています。

 

『入れ替わり』現象の謎

なぜ『入れ替わり』が発生するのかが、物語中では描かれていません。

過去記事では、彗星の影響で入れ替わりか起こると仮定し、それを前提としました。

それではなぜ、入れ替わり現象が彗星の影響といえるのか?

それは、『君の名は』に存在する3つの時間軸により説明ができます。

 

3つの時間軸

『君の名は』には少なくとも3つの時間軸が存在します。

ひとつめの時間軸

ひとつめの時間軸は、入れ替わり現象がおこるまでの時間軸です。

瀧がはじめて入れ替わり現象を体験する頃、糸守は既に消滅し、三葉が生存していない状況を考えると、入れ替わり現象が起きずに時間が経過したと推測できます。

理由としては、瀧が三葉を守るために奔走した、もしくは三葉が未来で情報を得て、糸守消滅を回避しようとしたとしたら、少なくとも彗星墜落の未来と安全な場所を知っている三葉は生きている可能性が高いからです。

『入れ替わり』が起きた際、瀧が三葉のことをまったくわからなかった事についても、この時間軸では三葉が瀧に会いに東京行っていないので説明が着きます。

 

そして、瀧が『入れ替わり』を経験したのもこの時間軸です。

この時間軸で、瀧が三葉と入れ替わっている間、二人の記憶は継続されます。

しかし、三葉の行動に変化が生じたため、その地点を分岐点に、ふたつめの時間軸へ移動します。

 

 

 

ふたつめの時間軸

ふたつめのは、入れ替わり現象が発生し、三葉の行動に変化が起きた時間軸です。

最初の時間軸では瀧のことを知らず、いつもと同じ日常を過ごしていた際に彗星墜落を迎えます。

しかし、入れ替わり現象の後、東京まで瀧に会いに行きます。 

そして、三葉は髪を切り、友達と落ち合い、彗星墜落を迎えます。

この行動の変化により、彗星墜落時に三葉がいた場所が変わってしまったのではないかと推測できます。

そして、この時間軸での彗星墜落を分岐に入れ替わり現象の記憶継続性が消えてしまいます。

 

なぜ、ここが分岐になるのかと言えるのか?というと、

瀧がおばあちゃんに入れ替わり現象を見抜かれた後、記憶が薄れていく描写です。

この描写まではお互いに記憶が引き継がれており、三葉が瀧に会いに行っていることから、『入れ替わり』を見抜かれた後にも記憶が継続されていることがわかります。

そして、東京に行った後、すぐに起きるのが彗星墜落です。

彗星墜落時の三葉の位置の変化により、彗星から受ける影響が変わってしまい、記憶の継続性が絶たれたとすると、瀧が経験する入れ替わり現象では記憶の継続性が無いことになります。

つまり、最初から入れ替わり記憶には継続性がないことになり、瀧の視点で現在がふたつめの時間軸へ移行すると、記憶が薄れていくというように見えるわけです。

図解するとわかりやすいですかね?


f:id:nakanocan:20170113204314j:image

 記憶が定かでないまま、瀧に最後の入れ替わり現象が訪れます。

そして彗星が落ちる前、つまり分岐点以前にもどり、記憶をとりもどします。

3つめの時間軸

3つめは、糸守の人々が彗星墜落を回避し、生還した後の時間軸です。

糸守の人々が生還したということは、同時に三葉は彗星の影響を受けない事になってしまいます。

つまり、この時点を境に時間軸が分岐します。

彗星の影響を受けていない事により、入れ替わり現象が発生せず、入れ替わった記憶、事実がなくなってしまいます。

この時間軸では、三葉と瀧が2人ともお互いの記憶を失い、平穏な日常が訪れます。

 

 『入れ替わり』は彗星の影響である

これまで、3つの時間軸について説明しましたが、分岐点が彗星に関わるものであり、入れ替わり現象そのもの特徴や、発生するか否かについても影響していると考えられることから、『入れ替わり』は彗星の影響であると言うことができると思います。

 

タイムパラドックス

前記事で、糸守を救うとタイムパラドックスが起こると書きました。

タイムパラドックスとは、『君の名は』で言うと

糸守を救った3つ目の時間軸ではそもそも入れ替わり現象が起きることがないので、

瀧が過去に戻って彗星墜落の警告ができなくなり、

糸守が消滅する。

という矛盾が起きてしまう現象です。

この矛盾については次の記事で説明したいと思います。

 

↓次記事です↓

 

nakanocan.hatenablog.com