過去記事の続き記事ですが、この記事だけでも楽しめるようにしております。
前回、入れ替わり現象は彗星の影響で起こると結論づけました。
つまり、三葉が彗星の墜落をうける事によって発生するということです。
そしてもうひとつ、糸守の人々を救った場合タイムパラドックスが起こるとも言いました。
つまり、
糸守を救った場合、三葉は彗星の墜落を受けることが出来ず、
入れ替わり現象が起こらないため、糸守を救うことができなくなる。
ということです。
では、なぜ、映画では糸守の人々を救って何事もなく物語が終了したのか?
その疑問について今回は考えていきたいと思います。
↓入れ替わりと彗星の関係について疑問の方は前回記事をどうぞ↓
入れ替わり現象
入れ替わり現象は、睡眠をトリガーとして起こります。
そして、入れ替わるタイミングは自分でコントロールすることは出来ません。
この入れ替わり現象で、
瀧にとっては3年前の三葉と、
三葉にとっては3年後の瀧と入れ替わります。
前記事や先述の通り、当時記事では彗星の影響で起こると考察しています。
なぜ、タイムパラドックスが起こらないのか
これまでの考察で、最大の疑問がこれになります。
過去記事や先述の通り、
三葉が彗星の直撃を受けることで、入れ替わり現象が可能になるのならば、
糸守の人々を救って三葉も生還することによって、
彗星の直撃受けることがなくなり、
入れ替わり現象が起こらなくなるので、
糸守を救うことができなくなります。
このタイムパラドックスを解消するための答は、
入れ替わり現象に注目するとわかります。
口噛み酒を介した入れ替わり
これです。
通常、入れ替わり現象は睡眠をトリガーとして起こり、
自分で発生タイミングをコントロールできないという性質を持っていました。
しかしながら、物語終盤、瀧が口噛み酒を飲むことによって三葉との入れ替わりが起こります。
この『入れ替わり』は物語中唯一、意図して発生させることが出来た入れ替わりであり、眠る事も必要としていません。
つまり、結果として起こった現象は同じでも発生原因が全く違う物という事になります。
今までの入れ替わりは彗星から何かしらの影響を受け起こるものであることに対し、
この入れ替わりは口噛み酒から影響を受け起こっています。
タイムパラドックスが起こらない理由
もうおわかりだと思いますが、
口噛み酒を介する事によって、入れ替わり現象を起こし、糸守の人々を救ったので
タイムパラドックスが起こらなかったということです。
要するに、
糸守を救い、三葉が生還し、彗星の影響を受けることができなくなり、彗星に起因する入れ替わり現象が起こらなくなってしまったとしても、
糸守を救うために起こした入れ替わり現象は、
彗星の影響を必要としない口噛み酒によるものだったので、
入れ替わりが起きず、糸守を救うことが出来ないという矛盾が生じることがなくなったのです。
また、糸守を救ったことにより入れ替わり現象がこの1回のみとなります。
これは彗星に起因する入れ替わり現象が起きなくなるからです。
そしてその結果、2人はぼんやりとお互いのことはわかるが忘れている。
という状態になり、最後に再開することで、君の名は となるわけです。
ちなみに
この口噛み酒を介する入れ替わり現象は、
彗星に起因するものと違って、ランダムに誰かと入れ替わる事はありません。
なぜ、彗星に起因するものがランダムに誰かと入れ替わる事になってるのかと言われてもそれは主人公やから選ばれたのではなく、選ばれたから主人公になったと考えてください。もうこれについてはそれしか説明がつきません。
組紐を渡したからというのも考えたのですが、最初の時間軸での入れわりの説明がつきません。(時間軸の話は過去記事でご確認ください)
話がそれましたが、口噛み酒の入れ替わりは、誰でも起こり得た話なのです。
口噛み酒さえ飲むことがトリガーとなるので、誰がのんでも入れ替わることができると考えるのが妥当でしょう。
また、四葉と入れ替わることも可能だったと推測できます。
終わりに
いかがでしょうか?
君の名は考察でしたが、タイムスリップ物ということを念頭に置くと
疑問が、徐々に解消されていきました。
まだまだ甘い考察かと思いますが、なるほど!確かに!と思っていただければ幸いです。
また、ここはこうじゃない?とか それはちがうよ!という物があればコメントしていただければと思います。
それでは、ここまで読んで頂きありがとうございました。